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【DIG】visvimに対して私たちが想うこと

by 5月 31, 2025

 

2023年から取り扱いが始まったvisvim。
当店でもファンの多いブランドの一つです。
2000年初頭からブランドが始動し、当時からメンズファッションを牽引していた存在としてもちろん認知していましたが、私たち自身年齢を重ねたからこそよりvisvimのモノ作りと姿勢に共感する部分があり、取り扱いを始めさせていただく運びとなりました。

そして手にとって初めて、その奥深さに気づくのでした。
その一端をご紹介いたします。

 


 

visvim / WMVの世界

 


 

Catalog – カタログ・ルックブック –

 

左:カタログ 右:ルックブック

 

シーズンごとに作られる重厚なvisvimのカタログとルックブックでは、ブランドのフィロソフィーや製作の裏側を丁寧に紹介しています。
アイコンでもあるシューズの工法デニムハンドルミシンなど一つ一つのプロダクトやディテールにそれぞれストーリーがあり、妥協の無いこだわりが随所に見られ、その思考の過程やバックボーンが子細に書かれています。

 


 

Garment case – ガーメントケース –

 

 


visvimのプロダクトには全て専用のガーメントケースが付属しています。
ジャケットやパンツには一枚の紙を折って作られた丁重なケース、Tシャツですらオリジナルの封筒で届けられます。
日本的な心象を思い起こさせる工夫がここにも宿っています。

 


 

Subsequence – サブシークエンス –

 

visvimの中村ヒロキ氏が発行人となっている不定期に発行されるマガジン「Subsequence」。
毎号テーマに沿って作家や写真家、イラストレーターから学者まであらゆる分野の識者が各々のアプローチで寄稿し、構成されています。
visvimと感覚を共有している方こそ共鳴するエッセンスが詰まった一冊となっており、現在Vol.7まで刊行されています。

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ルックブックの作り込み一つをとっても、ここまで手の込んだブランドはそうありません。
細部にまで至る丁寧なこれら全ての工程から、彼らの服作りへの真摯な姿勢が見受けられます。
visvimの服を手に取った時「何か良いな」と感じるのは、このプロダクトが生まれた過程に相応の理由があり、納得できるからこそです。

 


 

visvim / WMVを形成する様々

 


 

Handcraft – 手仕事 –

 

ケルシー氏による手書きのデザインのシャツ

visvim / WMVのアイテムには毎シーズン印象的なグラフィックのアイテムが多数登場します。
その全てがデザイナーによる手書きです。
どこに使うか明確に意識しながら筆を走らせる中村氏に対して、妻であるケルシー氏は”使えそうなら使って”というラフなスタンスで自由に描いていくと言います。
「手で描く」ということが、温かみのある豊かな表情を生むと考えているからこそ。

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Collection – 収集 –

 

デザイナーが25SSシーズンのアイテムで特に気に入っているというのがこのデニムスカート。
何種類ものデニムを別々にダメージ加工した上で継ぎ合わせ、再構築して作っているそう。
本来パッチワークとは、着古した服の断片を再利用し継ぎ接ぎされ受け継がれていく、時間と手間をかけて生まれていくもの。
そんな時の流れを感じさせるヴィンテージのパッチワークアイテムを普段から集めており、それらと同じように愛情を込め、時間をかけて作ったと語っています。

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Quality – 質 –

 

visvimのジッパーにはブランドの刻印があります。
数年前より大手メーカーと協業して試作を重ね、今シーズン形になったものの一つがこのジッパー。
真鍮などの素材で作られた1940~60年代頃のジッパーは、現在一般的に流通しているジッパーとは違い機械的な重厚感が感じられ、その感覚が好きだと中村氏は言います。
その感覚のために、膨大な労力と時間、多大なコストをかけてジッパーを一から作るということは決して生産的とはいえない所業です。
それでも妥協せずこだわる訳は、見た目だけでなく手で感じる重さ、五感に訴える感覚こそが特別であり、求めるべきものであるというデザイナーの信念によるもの。
このジッパーが生まれた背景には、自身が内面で感じる”質”こそが本当のクオリティであるという想いが込められているのです。

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visvim / WMVに対しての我々の所感を綴りました。
しかし、どれだけ語ろうと語りきれないのがこのブランドの本当の凄さです。
ブランドのホームページではより詳細に、ご自身の言葉でモノ作りに対する姿勢が示されています。
まだまだこの世界に浸りたい方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。


visvim Official HP

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

皆様のご利用スタッフ一同お待ちしております。


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5月 31, 2025 | by | TEL: st_kiryu@stcompany.com
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